おしごとオーケストラ

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「上から投げなさい」どうやら自分はできていないらしい

小学校5年生のころ、転校を機に、新しい友人に誘われて、野球を始めた。

 

野球の基本はキャッチボール。

そこで、最初に教えてもらったことが、「上から投げなさい」だった。

 

シンプルな話で、腕を上から縦に振り下ろして投げれば、

上下はともかくまっすぐの方向に投げられる。

腕を横に振ったら、球を放すタイミングによって、あらぬ方向に投げてしまう。

だから、上から投げなさい。そんな教えだった。

 

素直な僕という少年は、何度も上から投げたつもりだ。

ただ、いつも、「上から投げなさい」と注意をされる。

少し時が空いて、注意されなくなったと思ったら、やっぱりまた注意される。

どうやら注意されなかったのも、上から投げられるようになっていたからではなく、

言っても無駄だったから注視してもらえていなかっただけだったらしい。

そんなことの繰り返し。

 

そのときの自分は

・上から投げろという教えに納得していて、

・教えを実践しようと上から投げているつもりなんだけど、

・できないし、

・できない理由もよくわからない

状態だった。

 

当時はスマホなんてなかったし、あってもビデオカメラを構えるのは運動会くらい。

そんな時代だったから、自分がどんな投げ方をしているのか、

客観的に知るすべがほとんどなかったあの頃。

 

小5だったから、自分が困っていることをうまく言語化できずに、

「上から投げるんだぞ!」「はいっ!」と元気よく返事をすることしかできなかったな。

 

本当は、上から投げる方法が知りたかったんだけど、

誰もそれは教えてくれなかった。

 

 

その後、中学、高校、大学と野球は地道に続けていたけど、

「どういう言葉をかけたら、当時の自分は上から投げられたか」という問いを

ずっと頭のどこかに置いて過ごしてきた。

 

 

こんなことをきっかけに、教え方に興味を持つようになった。

今回は、そんなはじまりのお話。