おしごとオーケストラ

キャリアの仕事がしたい人も転職したい人も。転職エージェントのナカの人、こやとのブログ

実体験レポート「キャリアアドバイザーのお仕事」

この記事では、転職エージェントのキャリアアドバイザーの仕事内容について紹介します。

 

新卒一斉採用から定年まで勤めあげる日本特有のキャリア文化が変わりつつある昨今、転職が身近なものになってきています。

2016年からキャリアコンサルタントが国家資格となるなど、国の後押しもあって、キャリアに関わる仕事に関心を持つ人も増える一方で、なかなか実態の情報って少なくないですか?

そこで、実際に某大手人材紹介会社に勤める身として、あくまで個人的な経験談を紹介します。

これを読めば、キャリアに関わる仕事に就きたい方はもちろん、転職を考えている方も、転職エージェントで働く人のイメージが持てるでしょう。

 

■キャリアアドバイザーの役割

転職エージェントでは、キャリアアドバイザー(CA)とリクルーティングアドバイザー(RA)の大きく2つの役割に分かれています。

 

CA:転職希望者のサポートをする役割

 主な仕事:転職相談、求人紹介(マッチング)、面接対策、退職交渉 etc.

RA:企業の採用のサポートをする役割

 主な仕事:求人ヒアリング、選考結果の回収、企業情報の獲得 etc.

 

リクルーティングアドバイザーが企業から求人情報を獲得し、キャリアアドバイザーが転職希望者に求人情報を提供するので、2つの役割の情報連携がポイント。

CAは求人票をみて仕事内容や募集背景などわからないことがあればRAに質問するし、逆にRAからは「こんな経験と志向の方がいたらお勧めしたい企業があるんですが」と相談を受けることも。


■メインの仕事はやっぱり面談

キャリアアドバイザーのメイン業務は、転職相談で、これは面談と言われたりします。

一人当たり1時間、顔を合わせて対面で実施されるのが一般的ですが、中には電話で30分程度で実施することもあります。この辺りはケースバイケース。

本音の転職理由や、これまでの経験、希望職種や希望条件、求人情報の提供、転職活動の進め方といった話題をしていたら、だいたい1時間かかってることが多いです。

面談前には、書類を読み込んで求人を準備するのに約30分、面談後は、面談結果のデータベース入力と、再度希望に合わせて求人選定(マッチング)をして求人紹介をするのにまた30分くらいかかるかも。

 

ちなみにキャリアアドバイザー専任でやっている人だとだいたい月30面談くらいは実施しています。月の労働時間が、1日8h×20営業日=160hだとしても、面談と求人紹介だけで、(0.5h+1h+0.5h)×30人/月=60hかかってます。

業務の半分を占める面談がやっぱり一番のメイン業務です。

 

■面談以外の仕事は?

面談後すぐに応募する人もいればそうでない人もいるので、本当に様々です。例を列挙してみますね。

・先月面談した方に対して、追加の求人選定

・今週一次面接予定の方に対して、面接対策

・来週応募スタート予定の方の、書類添削

・いっぱい求人があって選べない方と、応募求人と応募順のすり合わせ

・昨日面談した方に、面談後に紹介した求人の感想ヒアリングのための電話

・今日面接があった方と、面接後の感想ヒアリングのための電話

・今日面接があった方の、応募先企業の温度感を確認するためRAと相談

・内定を獲得した方と、意向すりあわせのための電話

・今週面接があった方に、お見送りの結果を伝えるメール

・RAと一緒に企業に、求人ヒアリングのための訪問

・社内の職種勉強会に参加

・明日面談予定の方で、職務内容がよくわからないので同僚に相談

・先月転職先に入社した方と、飲み etc.

 

同時に複数人の転職サポートを並行しているので、想像以上にマルチプロジェクトを動かすスキルが求められます。


■キャリアアドバイザーにもタイプがある

転職って人生の大きな転機ですから、それを相談するにもやはり相性ってありますよね。キャリアアドバイザーにも、おせっかいすぎるくらいに奉仕の精神が強いタイプもいれば、内定を一緒に勝ち取ることが楽しい体育会系もいますし、サバサバして仕事が早くてマルチプロジェクトをがんがんまわしていくタイプもいます。

本当に仕事内容が気になったら、「月に何面談してますか?」「同時に何人くらいの転職サポートしてますか?」と聞いてみてもよいかもしれません。