転職理由をネガティブまじりで自然に伝える方法
こんにちは、こやとです。
転職エージェントをやっていて、何か強い固定観念を持っている人が時々いるんです。
「転職理由はポジティブじゃないといけない」
今回はこれを現場目線から考えてみます。
◼︎転職理由はポジティブじゃなきゃダメ?
「なんで転職理由がネガティブだとダメなんでしょうね?」と聞くと、転職希望者からはこんな声が聞こえてくることが多いです。
・サイトでそう書いていたから
・ネガティブだと、現職から逃げるための転職みたいだから
・ネガティブな理由で辞めてる人なんか自分なら採用したくないから
・面接は正直なことは言わない場だと思うから
・面接はうまく自分をアピールする場だと思うから
逃げだとは自分で認めたくない、意地のようなものが強く出ている人がいます。
一方、面接ってそういうものだ、という思い込みが強く出ている人もいます。
じゃあそもそも面接官はどう考えているのかですよね。
◼︎面接官は転職してくる人をどう見てるのか
実はこれはもう一言で言えば、
「少なからず、何か不満があって転職するんだろうな」です。
不満だとかネガティブなことがあることは、面接官からすると折り込み済みの話です。
面接以外で面接官と話す機会なんてないから当然ですが、転職希望者がこの事実を知らないことがとにかく多いです。
もうこれさえ知ってもらえれば対策もガラッと変えられるだろうに。
だから、声を大にして言いたいんですが、面接官は転職なんてネガティブな感情があって当たり前だと思ってますよ!
◼︎じゃあなんで面接官は転職理由を聞くのか
わざわざわかりきったことを聞くんだから、どんな考えがあって、面接官は転職理由を知りたがるのか。もう本当にシンプルに言い切ってしまうと
「うちで長く働いて欲しいから」
ただそれだけです。
そのために、
・何を不満に感じる人なのか
・何を大事にしたい人なのか
・で、どうしたいのか
・うちでこの人の不満は解消されるのか
といったことを面接官は知りたがってるわけなんです。
だから、転職理由にはネガティブな感情があってもまったくもってOKです!
転職エージェントの立場だと、転職理由の本音のところをよく聞きますが、並べるとこんな感じです。
・もう営業はいいかなって思って
・数字を追うのに疲れた
・周りの人もどんどん辞めてるから
・給料が安いまま上がらないから
・経営不振で給料が下がった
・成長できない
・仕事に飽きた
・評価されない
・頑張りが給料に反映されない
・もともと長く続けるつもりがなかった
・上司と考え方が合わない
・30歳近くなって、このままでいいのか不安で
こういう人はこのネガティブな感情を解消するための転職活動なんだから、へんにそれを抑え込むことなく、さっさと認めちゃった方がいいです。
◼︎転職理由はどう使えたらいいのか
とはいえネガティブなまんまを伝えたらやっぱり面接官の印象は良くないです。
面接で一番大事なことは、温度感のある自分の言葉で伝えるってことですが、無理にポジティブ変換した言葉だと、よほどのパフォーマーでない限りは面接官にうまく伝わることはありません。
そこでこんな伝え方をお勧めします。
「(ネガティブな出来事)をきっかけに転職を考え始めました。これを機にせっかくなら(ポジティブ変換)したいと思っていまは転職活動しています」
あくまで、ネガティブなことはきっかけとして扱うやり方です。
やっぱり面接においては、嘘をついてる気持ちになったら話しにくくてしょうがないです。どうも真面目な人ほど、ネガティブを避けすぎて、無理にポジティブに言おうとするあまりに、嘘っぽくなっちゃってることがあるようです。
また具体例については、おいおい扱っていきます。
今日はこのへんで。