おしごとオーケストラ

キャリアの仕事がしたい人も転職したい人も。転職エージェントのナカの人、こやとのブログ

社会人1社目にコンサルファームではなくベンチャーを選んだ理由

大学3年次、見つけたのがコンサルティング業界だった。

「会社の悪いところの原因を見つけて、とりのぞく。医者のような仕事」だと何かのサイトに書いてあって、これだと思った。

教える仕事であること、学びが必要な仕事であること、

ビジネスの世界でプロフェッショナルになれそうな仕事であることなど、

そんなところに惹かれた。

 

そういうわけで、内定に至ったのが、アビームコンサルティング

とにかくかっこよかった。会う人みんなスマートで賢かった。

覚えてないけど きっと年収も高かっただろう。

自分にとってすごく自然な選択肢だった。そちらを選べば、大学までの自分の延長線上にそのまま進んでいけるような気がした。

 

それでも、そこを選ばなかったのは、大学までの自分の延長戦上に進みたくなかったからにほかならない。

 

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さもすんなりコンサルティングファームで内定をもらったかのように書いたが、実は就職活動ではけっこう落ちた。ほぼグループワークで落ちる。

 

本音を言えば、グループワークって、「リーダーやります」とか「タイムキーパーやります」とか、なんか白々しい感じがしてばかばかしい気がしていた。

そうやって企業が望むようなフォーマットをふるまうことがどうにもしっくりこなかった。

 

とはいえまじめに選考には臨んでいるつもりではあるんだが、選考官からすればきっと見透かされていたんだろう。冷めた目で俯瞰しながら選考に参加しているような態度が伝わっていたんだと思う。

自分でもいまいち身が入らないような感覚で、どうしたものかと思っていた。

 

そんな自分をはっきりと自覚できるきっかけがあって、「かわいい大人になろう」をテーマに置いた。

だって大学を卒業すれば社会人1年生になるわけだから。先輩がたくさんいる社会に飛び出ていくんだから。そんな小生意気なヤツがいたら、誰も見向きもしてくれないに違いないから。

 

アビームコンサルティングは、そんな自分に気づく前に応募して、合格してしまった企業。実際に内定者と顔を合わせてみても、当時の自分の目には、社会人1年生の謙虚さなんて持ち合わせていなく、よくわからないプライドだけは一人前のような人が多かったように映った。

 

この環境に入ったら、自分はきっと変わらないで済むんだろうなと思った。

そう思うと、絶対に選びたくなかった。

自分が嫌だと思うような人間になる道を、進む気にはまったくなれない。

 

一方で、ベンチャーのほうはというと、内定者をみても学歴は低い、会社もまだ設立3年くらい、社長も高卒、とスペックは断然低い。

ただ、そんなことはこだわるところじゃなくて、ただ自分を変えていける気がした

 

今日はそんな話。